流体力学(8)
静止流体の力学
水中の面に働く力
流体力学(7)において、F=ρgHAを考えた。
これは、水中の面に対してかかる力である。
今、ゲートに働く圧力とゲートに働かせる力が釣り合うようにするには、どこにFの力をかければよいのかを考える。(ゲートを回転させない)
この点を、着力点(η)という。
力のモーメント釣り合い式を考えると、
ηF=∫Ymax~Ymin ρgYb(Y)dY*Y
η=1/HA ∫Y^2b(Y)dY
としてこれを求めることができる。
任意の曲面に働く力
任意の曲面に働く力は、デカルト座標系に投影して考える。
各成分の力は、投影面に働く力と等しくなる。
これはかの有名なガウスの定理を用いて、
∫dF = ∫pndS
として知られている。
相対的静止
流速は0ではないが、流体要素が変形しないもの。
慣性力と圧力が釣り合うなど。
直線加速度運動
水面は圧力一定。
圧力と剛力は0でなければならない。また、以下の式を満たす。
tanθ=a/g
dp/dz = -ρg
dp/dx = -pa
ちなみに、微分方程式を解くと、
Pa=-ρgz - ρax + C
となる。
回転運動
回転運動の場合も同様。以下の式を満たす。
dz/dr = rω^2 / g
dp/d = -ρg
dp/dr = ρrω^2
すべての等圧面は、水面の形を中心軸方向に平行移動して得られる。
流管に沿う流れ
一次元流
流管とは、流線を壁面とする管のこと。
(dx,dy,dz)//uであり、
dx/u=dy/v=dz/wが成り立つ。
また、付随してベルヌーイの定理も非常に重要。
ρu^2 /2 + P + ρgz = 一定
ρu^2 /2 :運動エネルギー
P:圧力
ρgz:位置エネルギー
連続の式
非圧縮性流体でρが一定であるとするとき、質量の保存を考える。
ρ1u1A1=ρ2u2A2 [M/L^2*L/T*L^2=M/T]
単位時間あたりに通過する質量が等しいという式である。
よって微小量Δtをかけてあげると質量の単位になる。
体積流量:Q=UA
質量流量:m=ρQ=ρUA
Dimentionに注意!!