流体力学(9)
第3章 流管に沿う流れ
エネルギーの保存
Δt時間における質量保存を考える。
入ってきた流量=出ていく流量となる必要があるので、
ρ1A1u1Δt=ρ2A2u2Δt
となる。
ここで、複数のエネルギーの種類を考えてみる。
運動エネルギー(下線部はm)
1/2 ρAuΔt*u^2
ポテンシャルエナジー(下線部はm)
ρAuΔt*gh
押し込みエネルギー(圧力のする仕事)
PAuΔt
内部エネルギーの変化がないとき(エネルギー保存)、地点1と2において上記のエネルギーの合計は等しくなり、ベルヌーイの定理として、
1/2 u1^2 + gh1 + P1/ρ1 = 1/2 u2^2 + gh2 + P2/ρ2
と表される。
その他のエネルギー
上記のエネルギーのほかに、もし流管内にヒーターがあったりプロペラがあったりしたら、以下のようなエネルギーも発生し、これらについても保存則が成り立ちます。
熱入力
mQ:Qは単位質量当たりの熱量
mΔtQ:熱量(J)
機械入力
mW:Wは単位質量当たりに与えられた動力
mΔtW:機械のした仕事(J)
内部エネルギー
mΔtU:内部エネルギー
U:単位質量当たりの内部エネルギー