経営工学徒の備忘録

~日々の大学生活や留学について~

一か月でTOEFLiBTを16点あげた勉強法

大学に入る以前の英語力

・英検2級を高校1年生の6月に獲得

TOEFLTOEICの受験経験はなし。

英語は苦手教科

受験生時代は、英語に力を入れていたが、高校三年生の模試等では成績が低迷、英語が予想以上にとれなかったこともあり、前期試験に失敗。英語に対して苦手意識を抱いていた。

 

大学進学後の英語学習

目標設定と勉強計画

交換留学のために、TOEFLの勉強をし始めたのは、2018年の5月ごろであった。

春に行われた留学フェアにて、担当の先生に直接TOEFLの基準について伺ったところ、

「最低基準は60点からになっているが、志望大学は毎年人気が高く、TOEFLも85点ほどを獲得した学生が派遣されている」とお聞きしたため、学内選考のある11月までに、TOEFL85点を獲得することを目標に定めた。

まず、TOEFLの概要と勉強戦略について軽く調べた。

そして、『TOEFLテスト英単語3800』とThe OFFICIAL GUIDE to the TOEFL Test Fifth Editionを購入した。5月、6月は部活に所属していたことや大学生活に慣れていなかったこともあり、一日に一時間程度、英単語の暗記やオフィシャルガイドに載っているリスニングのシャドーイング、ディクテーションなどを行っていた。これは、英語学習における基礎は単語であり、またTOEFLのテストは半分ほどがリスニング力を必要とされる問題だと目にしたからである。

7月からは本格的に交換留学に向けて勉強するために、部活を辞めた。

本格的な勉強開始!はじめてのTOEFLiBT

8月9月は地元に帰り、TOEFLの勉強を進めた。その段階で、現在の立ち位置を確認すべく、8月にTOEFLを受験した。この段階では、リーディングは時間内に終わらず分からない単語も多い、リスニングは単語やフレーズは聞き取れるが意味や全体像の理解ができない、スピーキングは全く喋ることができない、ライティングは問題形式を熟知しておらずただ思いつくままに書く、という散々な状態であった。結果は、R21,L16,S15,W17,Total69であった。この結果を受けて、残り三か月で目標点まで16点あげるべく、まずは勉強方法や問題形式を詳細に調べた。インターネット上でよいと思った勉強方法についてはプリントアウトして壁に貼り、実際に実践した。そして、夏休みの2ヶ月間毎日3~4時間程度の学習を継続した。具体的な内容としては、リーディングはオフィシャルガイドの練習問題を毎日1題解き、分からない単語や回答の根拠に線を引くことで復習し、音読をした。リスニングも、毎日1題問題を解き、答え合わせとスクリプトから解答の根拠の確認、シャドーイングを行っていた。スピーキングは話すことに慣れるべく、DMM英会話で毎日25分、TOEFLに関連した教材で学習した。ライティングについては9月の後半に二週間ほど、テンプレートを暗記しオフィシャルガイドの問題を解くといった学習をしていた。単語については単語帳を何度も繰り返したりごろ合わせで覚えるといった手法をとっていたが、定着率が芳しくなかったため、単語カードを用いる手法に変更した。単語カードを用いて、英単語3800のRANK1とRANK2(TOEFL80前後までの単語)、計1838語を学習した。

2度目のTOEFLと焦り

以上2か月の学習の成果を確認すべく、9月29日に二度目のTOEFLを受験した。結果は、R22,L14,S16,W20,Total72であった。リスニングの感触は良くなかったものの、前回受験から合計で3点しか上がっていなかったことに非常に動揺し、焦燥感を抱いた。2か月で3点しか上げることができなかったのに、残り1か月で13点を上げることなど不可能ではないかと諦めそうにもなったが、留学に行きたいという思いは強く、毎日全力でやれるだけやってみようと決意した。

残り一か月、死ぬ気で勉強とは

留学相談所等で勉強方法の相談をし、夏休みに取り入れていなかった勉強法や不十分だった部分を補完しようと努めた。

具体的には、授業形式のTOEFLリスニングにおいて、全体の流れをイメージし、アカデミックな内容を聞き取れるように、大学内で英語開設されている授業に多くもぐりこんだ。例えば、海洋生物学や経済学、国際政治学や地質学といった授業である。

また、会話形式のリスニング力をつけるために、国際交流チャットに参加し、毎週留学生やスタッフの方と、英語で1時間半から2時間ほど話をした。留学生の方と出身地や成人式、人生の目標や考え方などについて語り合い、国際的なコミュニケーションを通じて新たな知見が得られることを、身をもって体感した。また、国際的なコミュニケーションには相手の文化的背景を理解することや日本人としてのアイデンティティを持つことが重要であると学んだ。血の通った実際の会話は、リスニング力向上の一助となった。

単語に関しては非常に詰めが甘かったと実感していたため、TOEFL3800のRANK3の単語カード1000枚ほどを新たに作り、毎日300個ほどの暗記を繰り返した。またスマートフォンにCDを取り込み、休み時間や家事をしている時間にリスニング音源や単語CDを聞くようにしていた。

リーディングに関しても過去問を時間を計って演習するだけでなく、多読をすることを心掛けた。多読ではアガサクリスティーシェイクスピア四大悲劇、カフカの変身などを読んだ。

基本的には、上記の新しく取り入れた勉強法と並行して、過去問を解きその復習を行っていた。所属サークルで忙しいこともあったが、ミーティングの合間に多読をするなど、使える時間を全て英語に充てた。

ついに3回目のTOEFL受験

そして、11月14日、3回目のTOEFLを受験した。手ごたえとしては明らかに聞けるようにはなり、分かる単語は増えているものの、それが点数に結びついているかは不安な状態であった。蓋をあけてみると、R:24,L:24.S:18,W:22,Total:88を獲得することができ、当初から得点を19点あげ目標を達成できた。この経験から正しい努力の手法で物事に没頭することができれば、自分はまだまだやれると自信を持った。現在は更なるTOEFLのスコアアップに励むとともに、英検準一級やTOEICといった他の英語試験の受験も検討中である。